
観賞魚業界に居た頃、割と観葉植物にもハマってた時期があって、色々と取り寄せてました。きっかけはアクアテラリウムだったかな。
色々な観葉植物を集めたり調べていた中で、ジュエルオーキッドという蘭の仲間を見つけてドハマり。
画像ではわかりにくいかもしれないですが、ジュエル=宝石のとおり、葉がキラキラ輝きます。まるで植物ではないかのようなその輝きに魅了され、一度台湾から大量輸入したこともありました。



なんとなくわかりますかね??繊細なキラキラが凄く綺麗です。
ジュエルオーキッドは東南アジアに自生している蘭で、台湾では養殖も盛んです。観賞魚マニアの方々は所謂野生種(ワイルド個体)を重宝する傾向がありますが、ジュエルオーキッドの場合は養殖でも野生種でも特段見た目も変わらないし、価格も安定しているので養殖でも全然需要がありました。
以下当時入荷していたジュエルオーキッドの種類。








東南アジアに棲息している各ジュエルオーキッドですが、高湿度と高温を好む傾向があり、更に蒸れないように風通しを良くする必要があります。なので結構育成が難しかったりします。

画像では少しわかりにくいですが、素焼きポットに鹿沼土と川砂を混ぜたものを入れ水ゴケで巻いています。こうすることで適度に通気性が上がり根腐れしにくくなります。
更に、600×450×450の少し大きめの水槽に約10㎝程度水を張り、ヒーターで24℃保温。植物は直接水に触れさせず、100均の棚で底上げ。
水槽内の湿度を上げる為に霧発生装置を焚いて湿度70~80%まで上げ、ガラスフタをしていました。ガラスフタの隙間から直下でファンを回して適度に風が回るようにして管理していましたが、ブセファランドラ(画像左に見える葉)も水上葉で育成可能でした。クリプトも多分行けそうですね。


調子良い種類は花まで咲かせようとしてました。
非常に魅力的なジュエルオーキッドですが、実は現在輸入に制限がかけられているそうです。
当時(2012年)は沢山の種類が入荷していたのでブレイクしそうと思ったのですが、植物は魚以上に検疫が厳しいので仕方ない…
しかし一部の種類や国内繁殖個体なら入手も可能なので興味がある方はぜひ探してみてはいかがでしょうか。