小さな頃、婆ちゃんに連れられてアジ釣り(サビキ)に行ってたんですが、確か初めての釣りがサビキでした。
そして物心ついた頃に近所で釣りに行くようになったんですが、生まれ育った場所は海から程遠く、池か川で釣りしてました。それこそ、フナやカワムツ、時にニジマスとか。
「工場池」と呼ばれた小さな池でフナ釣りしてたんですが、ある日友だちから「川釣りに行こう」と誘われ、自転車で1時間くらいの所にある「摂津峡」というプチ渓流で川釣りデビュー。
延べ竿に練り餌、小さな棒ウキという王道パターンで川の流れに沿って釣り糸を垂れて、日がな一日のんびり楽しんでいたのを思い出します。
時が経ち、しばらくは釣りから離れてサッカーに夢中だったんですが、中学生のある日、父親から琵琶湖に連れていってもらい、そこでバス釣りを知ります。
ルアーフィッシングはそこからハマった感じです。
高校になってからはとにかく休みは近所にバス釣り。お金も無いのでワームしか買えず、自転車で片道2時間圏内の釣れそうな場所は網羅してましたw
そのうち管理釣り場にも行くようになり、当時は釣魚制限なんて無かった(あんまり釣れてなかった)ので乱獲して持って帰ったこともありました。
その頃海釣りは全然興味がなく(というより車も持ってなかったんで)、淡水しか楽しめなかったのですが、いつしか車を持ち、海釣りへ行くようになり、そんなこんなで30代に。
仕事で岡山に住んでいた時のことです。
岡山でお世話になっていたsatocraftさんから渓流釣りに誘われ、入漁券を購入し、岡山県北部の渓流に初めて入った時のこと。当時はアマゴやヤマメを釣ってみたい一心で、割と小さな沢に入りました。
初めて釣れたアマゴ。
サイズは20㎝くらいでしたが、今でも鮮明に覚えてます。
その小さな沢は、小雨が降ったり止んだりで、淡く霧がかっていて、下手すると脇から熊でも出てくるんじゃないだろうかという森深い場所でした。ルアーもバス釣りしていた頃のような細長いミノーというより平べったいミノーで、最近の渓流用ルアーのメジャーな形をしているものだったので、最初本当にこんなんで釣れるんか?って疑心暗鬼でしたが、連れてからはそればかり(笑)
この日はこの1匹だけだったんですが、それ以来すっかり渓流にドハマり。
ある日は一人で目ぼしい沢を見つけて入り、イワナやら釣って楽しんでました。渓流釣りって、めちゃくちゃ気を遣う釣りだなと思っていて、人の気配を消す、周囲の安全に注意する、漁業権を確認する、キャストするポイントは絶対に外さない、オーバーハングしている木に気を付ける、水流の変化に気を配る、滑りそうな足元を注視しておく…などなど、様々な条件をクリアして手にする1匹がなんともたまりません。
そんな制約だらけの釣りだからこそ、ふと周りの景色を見渡した時の風光明媚な情景も、忘れられない一瞬になります。
時には、水の流れの中で大きな岩があったのでそこに足を乗せて踏ん張ろうとしたところ、突然その大岩がゴロっと動いたので「危ない!」とよろめいたのですが、大岩の正体がなんと、
オオサンショウウオだったことも。
左腕を怪我していて上流から流されたみたいですが、避けて先へ行こうとしたら大口開けて噛まれかけました。結構狂暴みたいですね。
そんな珍客に会うこともある渓流、宇久に来てから久しく訪れていないですが、また訪れてみたいです。